アンコール・ワットをはじめ、シェムリアップ周辺のほとんどの遺跡に入場するには「アンコールパス」が必要です。パスは期間内であれば何度でも入場可能な便利なチケットとなっています。ここでは、購入方法と注意点をわかりやすくご紹介します。
1. アンコールパス
カンボジア・シェムリアップにあるアンコール遺跡群を見学するために必要な共通入場券です。以下に概要をまとめます。
• 概要:アンコール遺跡群
・アンコールワット
・アンコールトム(南大門、バイヨン寺院、バープン寺院、ピメアンナカズ、象のテラス、ライ王のテラス)
・小回りコース遺跡群(プラサット・クラウアン、スラスラン、バンティアクデイ、タケオ、タプローム)
・大回りコース遺跡群(プレーループ遺跡、東メーボン、ニャック・パアン、プレアカン、タソム)
・ロリュオス遺跡群(ロレイ寺院、プレア・コー寺院、バコン寺院)
・バンティアスレイ遺跡、チャイスレイヴィボール遺跡
・市内周辺に山の上にある遺跡:プノンバケン、プノン・クラウム、プノン・ボック、
・アンコールパスを利用可能な遺跡、クバールスパアンとベンメリア遺跡です。
※2025年1月1日より、ベンメリア遺跡およびクバールスピアンの単独チケットが新たに販売開始されました。
これにより、以下のいずれかのチケットでこれらの遺跡に入場可能となります。
• メリット:
有効期間内であれば、入場回数に制限なく遺跡を楽しめます。
• 対象外遺跡:
遺跡名 | 料金 | 備考 | 販売開始日 |
ベンメリア | 10ドル | アンコールパス共通券でも入場可 | 2025年1月1日~ |
クバールスピアン | 5ドル | アンコールパス共通券でも入場可 | 2025年1月1日~ |
プノンクレーン | 20ドル | x | |
コーケー | 15ドル | ||
プレアヴィヒア |
10ドル | ||
サンボー・プレー・クック |
10ドル | ||
バンテアイ・チュマー |
5ドル | ||
大プレアカン |
5ドル |
2.チケットの種類と価格
•1日券:US$37(購入日のみ有効)
•3日券:US$62(購入日から10日間有効)
•7日券:US$72(購入日から1ヶ月間有効)
※連続使用の必要はなく、有効期間内の任意の日に利用可能。16:45以降の1日券購入は翌日まで利用可。
※12歳未満は無料(パスポート等で年齢確認が必要)。
3.購入方法
アンコールパスは以下の3つの方法で購入できます。
⓵現地のチケットオフィスで購入
•手順:
・チケットオフィスに到着後、希望する日数と枚数を英語で伝える。
・小型カメラで顔写真を撮影(帽子やサングラスは外す)。
・支払い後、印刷されたチケットを受け取ります。
•営業時間:
・朝5:00~夕方17:30(アンコール・ワットの場合)。
•注意:
・チケットオフィスは市内中心部から遺跡へ向かうルート上にあり、初日の早朝鑑賞を希望する場合は前日までの購入がおすすめ。
⓶オンラインで事前購入
• 手順:
1.正規の公式サイト(例:アンコールパス購入|公式サイト)にアクセス。
➡サイト:https://ticket.angkorenterprise.gov.kh/auth/login
2.アカウント登録後、希望のチケット(日数・利用日)を選択。
3.利用者情報(顔写真含む)を入力。顔写真は鮮明なものを用意してください。
4.クレジットカードで支払い完了後、メールでチケットが届くので印刷またはスマートフォンに保存。
• 注意:
偽サイトに注意。必ずURLを確認し、正規サイトから申請してください。
⓷市内のキオスクで購入
•設置場所:
・シェムリアップ市内のモール「Heritage Walk」(地下1階、MINISOの隣)
・アンコールワット前にも設置
•手順:
・キオスクで希望の「1日券」を選択し、支払い(クレジットカードまたはQRコード決済)を行う。
・発行されたQRコードとメールで送られてくるチケットを受け取ります。
•注意:
・キオスクでは1日券のみの販売となります。3日券や7日券は現地チケットオフィスまたはオンラインで購入してください。
⓸アンコールパスの使い方と管理
• 提示場所:
・各遺跡の入り口でパス(紙またはスマホのQRコード)を提示。
• 管理のポイント:
・複数回提示するため、紛失しないようストラップ付きホルダーや透明名札ケースに入れて携帯。
・パスの裏面には利用日を記録するための穴があり、係員がパンチを押して管理します。
•入場時間:
・一般の遺跡は6:00~18:30が基本ですが、朝日・夕日鑑賞のために時間が異なる場合もあるので、各遺跡の表示を確認してください。
⓺重要な注意点
•再発行不可:紛失すると再発行はできません。
チケットを紛失すると高額な罰金が課せられる可能性があるため、十分に管理してください。
•譲渡不可:チケットは購入者本人以外には譲渡できません。顔写真が印刷されているため、入場時に本人確認が行われます。
•システム変更の可能性:新システム導入後は急な仕様変更が起こる可能性があるため、最新情報を随時確認してください。
まとめ
アンコールパスはカンボジアの遺跡観光に欠かせないアイテムです。現地のチケットオフィス、オンライン、または市内のキオスクで購入でき、期間内であれば何度でも入場可能。ご自身の観光プランに合わせ、最も便利な方法で事前にチケットを用意しておくことをおすすめします。最新の情報をチェックし、楽しいカンボジア遺跡巡りをお楽しみください!